オープニング
今回のテーマは、『古事記』・『日本書紀』が記す神話に登場する神々について、故百嶋由一郎氏が提唱された「神社考古学」に基づきお話ししたいと思います。
故百嶋氏は、全国の神社調査に50年以上の時間を費やして祀られていた神々を特定され、併せて多くの神々の淵源を訪ねて中近東・インド・中国・東南アジアの国々に調査旅行を敢行され、特に中国へは70回以上に及んだと述べています。
これらの調査結果をもとに上記の国々の文献と照合し、神々を体系化されました。
この学問的アプローチを「神社考古学」と命名されました。
写真1 故百嶋由一郎氏の講演会風景