第十一話 第四代泥士煮尊(うへじにのみこと)(1)

故百嶋氏は陽神泥土煮尊をスサノオノミコトに比定しています。

写真 津島神社「天王川祭の巻ワラ船」

小学校から高校時代まで見続けていました。

○泥土煮尊(ウヘジ二ノミコト)こと(「昔氏(そくし)」統領スサノオ

○スサノオの名の由来

○「斯羅国」

○スサノオが倭国に戻った動機

1.泥土煮尊(ウヘヂ二ノミコト)こと「昔氏(そくし)」統領スサノオ

故百嶋氏は「昔氏」の先祖をヘブライ系倭族とし、今から4600年前の古代中国「夏」以前の三皇五

帝時代の「神農(しんのう)」(」)の裔としています。

「三皇」とは「天皇・地皇・泰皇(人皇)」を指し、司馬貞が補った『史記』三皇本紀では、

三皇を伏義(ふぎ)・女禍(じょか)・神農としています。

おそらく、故百嶋氏は「神農=天皇」と認識していたのでしょう。

(1)「昔氏」の先祖徐福はBC210年浙江省寧波(せっこうしょうにんぽー)から済州島を経由して

有明海沿岸に渡来。

(2)紀元前2世紀頃、徐福は佐賀市久保泉地区に進出。その後「多婆那国」を建国。

(3)ほぼ同時期に、「昔氏」の一派は朝鮮半島東南部に進出し、「斯羅国」を建国。

(4)「昔氏」統領の地位にあったスサノオは一族を率いて倭国に戻る。 2.スサノオの名の由来

2.アケメネス朝ペルシャの王都「スサ」に因むと推測します。

図10 アケメネス朝ペルシャの版図  首都スサ

出典:ひぼろぎ逍遥 古川清久氏作成

3.斯羅国

韓半島東南海岸部に位置する「辰韓十二ヶ国」を構成する一国です。

4.スサノオが倭国に戻った動機

イザナギの嫡子スサノオは、父イザナギよりも早い時期に日本へ進出しました。その動機は大

幡主の王女で、当時金官伽耶国に滞在していた白玉の女神阿加流姫(あかるひめ)を追い、但

馬・摂津国を経て国東半島(くにさきはんとう)対岸の姫島を経由してようやく、小郡市の七夕

神社(別名姫社神社)で后に迎えることに成功し、市杵島姫が誕生しましたが、すぐに別れたよ

うです。

(阿加流姫の逃走経路)金官伽耶国→摂津国→豊国→筑紫国

・比売許曽(ひめこそ)神社 大阪市東成区東小橋

祭神:下照比売命(スサノオの孫)本来のご祭神は「阿加流姫」

配祀神:素戔嗚命・味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと=ウガヤフキアエズ)

写真24 比売許曽神社 出典:同社HP

 

 

・比売語曽(ひめごそ)社 大分県東国東郡姫島村

祭神:比売語曽神

『紀-垂仁天皇二年条』

「意富加羅國(おおからこく=大伽耶国)の王子都怒我安羅斯都(つぬがあらしと)は、白石か

ら誕生した見目麗しい童女を后に迎えようとしましたが、その童女は日本に入り、難波に至って比

売語曾神となり、また豊國の國前(くにさき)郡に至って比賣語曾神社の神となった。」とありま

すが、本来の主人公スサノオを都怒我安羅斯都に改変しています。

 

次回は「泥土煮尊」(2)です。

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